障害者で在宅(テレワーク)での仕事は可能?メリット・デメリットや求人の探し方を解説

在宅勤務は、テレワークのなかの働き方のひとつです。「通勤が不要になる」「人間関係のわずらわしさが少なくなる」などのメリットを魅力に感じる方は多いはず。しかし「実際にどんな仕事があるの?」「どうやって求人を探すの?」と気になる方もいるでしょう。

そこで本記事では、障害のある方の在宅勤務について下記3点を中心に解説しています。

  • 障害者向けでも在宅勤務(テレワーク)の仕事はある?
  • 【障害者】在宅でできる仕事のメリット・デメリット
  • 【障害者】在宅勤務の仕事を見つける方法

実際の在宅勤務ありの求人も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

障害者向けでも在宅勤務(テレワーク)の仕事はある?

働き方改革の推進やコロナ禍の影響により、在宅勤務(テレワーク)は働き方のひとつとして急速に普及しつつあります。まずは、在宅勤務にどのような仕事が多いのかを紹介します。

障害者の方に向いている在宅ワークの種類

「企業に雇用される障害者のテレワークによる勤務の実態に関する調査」によると、在宅ワークには下記のような業務が多い傾向にあります。

  • 資料、文書作成
  • 事務
  • 経理
  • 営業アシスタント業務
  • システム開発、ソフト開発
  • プログラミング
  • Webサイト制作、デザイン
  • イラストや印刷物の作成

参考:企業に雇用される障害者のテレワークによる勤務の実態に関する調査|障害者職業総合センター

パソコンの基本操作やオンライン会議ツールの使い方など一定のITツールがあれば、障害の有無にかかわらず在宅勤務は十分に可能といえるでしょう。

【障害者】在宅でできる仕事のメリット

在宅で仕事をする主なメリットは以下の4点です。

  • 通勤の必要がない
  • 勤務エリアの制限がない
  • 自分のペースで仕事をしやすい
  • 人間関係のわずらわしさが少ない

それぞれ詳しくみていきましょう。

通勤の必要がない

在宅勤務の最大のメリットは「通勤の必要がないこと」です。満員電車やバスを避けることができ、通勤時のストレスが軽減できます。身体障害などで物理的に通勤が困難な方や、精神障害により人混みが苦手な方も、在宅勤務であれば負担がありません。

また家と会社の往復にかかる時間を節約できるため、プライベートに使える時間が増えるというメリットもあります。

勤務エリアの制限がない

勤務地に制限がなくなるため、住んでいる場所に関係なく働けることも在宅勤務のメリットです。完全に在宅勤務が可能であれば、全国どこに住んでいても働けるため、就職や転職時の選択の幅が広がります。

自分のペースで仕事をしやすい

周囲の環境に左右されず自分のペースで仕事ができるのも在宅勤務の魅力です。

予定外の打ち合わせや同僚との雑談などがなくなるため、作業を中断されることなく集中して業務に取り組めます。常に話し声が飛び交っていたり、資料が散乱していたりなど雑多な環境で働きづらさを感じやすい発達障害の方などにとっては大きなメリットといえるでしょう。

人間関係のわずらわしさが少ない

在宅勤務ではコミュニケーションがオンラインで行われるため、直接会わない分、人間関係のわずらわしさが軽減されます。

人間関係が原因で退職してしまう人は少なくありません。在宅勤務は「上司や同僚とのちょっとした雑談が苦手」「人間関係に疲れやすい」という方にも向いている働き方といえます。

【障害者】在宅でできる仕事のデメリット

在宅でできる仕事には「通勤の必要がない」「自分のペースで仕事がしやすい」などさまざまなメリットがある一方、下記のようなデメリットも存在します。

  • 作業環境を用意する必要がある
  • オンオフの切り替えがしにくい
  • コミュニケーションが少なく孤独を感じやすい
  • 運動不足になりやすい

それぞれ詳しく解説します。

作業環境を用意する必要がある

オフィスでは通常、インターネット環境やデスク、椅子など必要な設備が用意されています。しかし、在宅勤務では作業環境を自分で用意しなければなりません。

「デスクや椅子がなく、ソファで作業をしている」「書斎がなくて集中できない」「家族の声やTVの音が気になる」といったデメリットを感じている方も多いようです。

オンオフの切り替えがしにくい

在宅で仕事をしていると、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、オンオフの切り替えがしづらいと感じる方もいます。「いつも仕事のことを考えてしまってストレスを感じる」「ダラダラ仕事をして長時間労働になってしまう」という人も少なくありません。

在宅勤務の場合、メリハリをつけて仕事を進められる自己管理能力が大切といえます。

コミュニケーションが少なく孤独を感じやすい

在宅勤務では、同僚や上司と直接顔を合わせて仕事をする機会が減るため、コミュニケーションが不足しがちです。そのため、人によっては孤独を感じることもあるでしょう。

また対面であれば5分で済む確認も、メールやチャットで連絡しなければならず、かえって手間がかかるというデメリットもあります。

運動不足になりやすい

在宅勤務は通勤が不要になるため、日常的な運動も減りがちです。家から出る機会が減ると運動不足に陥りやすく、健康面に問題が出てくる可能性も。休憩時間にストレッチをしたり、終業後には近所を散歩してみたりと、意識的に体を動かすことが大切です。

【障害者】在宅の仕事がおすすめの人

以下の特徴に当てはまる方は、在宅の仕事がおすすめです。

  • 障害により通勤が困難な方
  • 障害により専用の補助機器やソフトウェアを使用して仕事をする方
  • 対面でのコミュニケーションにストレスを感じやすい方
  • 障害の特性により定期的な休息が必要な方
  • 1人で落ち着いて自分のペースで働きたい方

在宅勤務は、人によっては障害によって制約がある方でも能力を最大限に活用できる理想的な働き方といえるでしょう。

【障害者】在宅勤務の仕事を見つける方法

通勤が必要な仕事と比べると、在宅勤務の求人数はそこまで多くありません。ここでは、障害のある方が在宅勤務の仕事を探す方法を3つお伝えします。

  • ハローワークなどの公的機関
  • 求人サイト
  • 障害者専門の転職エージェント

それぞれを簡単に説明します。

ハローワークなどの公的機関

ハローワークには障害者の方向けに相談窓口が設けられています。求人情報の提供だけでなく、転職活動の進め方やキャリア相談など、専門知識をもつ相談員からアドバイスがもらえるので、一度足を運んでみましょう。

また、障害のある方の就労をサポートする公的機関はハローワーク以外にも、以下のようなものがあります。

  • 就労移行支援
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者就業・生活支援センター

福祉サービスは基本的に無料で受けられるので、ぜひ活用してください。

求人サイト

求人サイトも在宅勤務の仕事を探す方法のひとつです。大手求人サイトであれば求人数が多いので、在宅勤務の求人も見つけやすいでしょう。

スマホひとつで手軽に調べられるため「在宅勤務ができる仕事にどんな求人があるのか」を把握するのに役立ちます。

障害者専門の転職エージェント

在宅勤務の仕事を効率よく探したい場合は、障害者専門の転職エージェントを活用するのがおすすめです。障害のある方の雇用を前提とした求人が多く集まるので、障害の特性に合った求人を見つけやすい特徴があります。

転職エージェントの選び方や活用ポイントについて下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。

関連記事:【障害者雇用】転職エージェントの選び方や活用ポイントを紹介

【障害者雇用】在宅勤務ありの求人例を紹介

実際に、在宅勤務ありの求人にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、JTBデータサービスで取り扱っている障害者雇用求人から3つの例を紹介します。

  1. 大手旅行会社グループでの事務職
  2. 人材派遣会社での経理事務
  3. ITインフラ全般に関わるインフラエンジニア

気になる求人があれば、ぜひ詳細をチェックしてみてくださいね。

①大手旅行会社グループでの経理事務

募集職種経理事務
仕事内容会計決算、税務、財務分析など財務や経理関連業務
採用形態正社員
給与(月給)① 転居転勤ありコース:月給220,000円~
② 転居転勤なしコース:月給200,000円~
>>この求人の詳細を見る

JTBグループの経営や事業を支えるプラットフォーム企業での経理事務の求人です。障害のある方を多く雇用しているため、働きやすい環境が整っていますよ。

「日商簿記2級以上」の応募要件を満たす方はぜひチェックしてみましょう。

②人材派遣会社での事務職

募集職種事務職、データ入力作成,電話応対など
仕事内容データ入力・加工・集計、RPA操作、(対応可能な方は)電話応対業務など
採用形態契約社員
給与(月給)四年制大学新卒、首都圏勤務の場合=180,000円
※既卒者の場合は学歴、年齢、スキルに応じて変動
>>この求人の詳細を見る

JTBグループへの人材派遣を中心に扱う企業での事務職の求人です。フリーアドレスや在宅勤務など、多様な働き方に関するさまざまな取り組みを実施しています。

③ITインフラ全般に関わるインフラエンジニア

募集職種インフラエンジニア
仕事内容システムインフラ基盤に関する、設計、構築、運用業務など一連のITインフラ全般に関わる業務
採用形態契約社員(正社員登用制度あり)
給与(月給)180,000円~
>>この求人の詳細を見る

ITインフラ全般に携われるインフラエンジニアの求人です。経験・スキルは不問のため「未経験だけどIT業界にチャレンジしたい!」という方におすすめ。

また終日在宅勤務をした日は、在宅勤務手当として1日200円が支給されるのもうれしいポイントです。

スキル次第では在宅勤務も可能!

一定のITスキルと自宅にネット環境があれば、障害のある方でも在宅勤務が可能です。通勤が不要になる、自分のペースで仕事がしやすいなどのメリットは、障害によって制約がある方にとっても魅力的な働き方ではないでしょうか。

就職支援が受けられる福祉サービスや障害者専門の転職エージェントなどをうまく活用して、自分らしい働き方を見つけてくださいね。在宅勤務という働き方が、あなたの新しい可能性を切り拓くきっかけになるかもしれません。

在宅勤務ありの障害者求人ならJTBデータサービスにおまかせください!

JTBデータサービスは、障害者専門の転職・就職エージェントです。「健常者も障害者も同じ土俵に立って、お互いへの配慮を前提としながら活躍の場を見つけていくこと」をコンセプトに、東京を中心にサービスを展開しています。

当社は従業員数138名のうち88名が障害者(2023年6月時点)です。障害者求人のスペシャリストがあなたの転職・就職を徹底サポートいたします。

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